女性医師が年々増加している理由は、社会からの需要があるためということができます。では、どういった点から女性医師が求められているのでしょうか?
まず、「女性特有の病気や体の悩みを女性医師に相談したい患者が増えた」点があげられます。つい20年ほど前までは、どの病院でも男性医師が高い割合を占めていて選択肢がない時代が続いていました。しかし、近年では患者の主体性が重要視され、さらに女性医師が増えてきたことにより、女性は女性医師に診てもらいたいと主張できる環境が整ってきたのです。「同じ女性だから、辛さがわかってくれる」と安心して女性医師に診察を任せる患者が増えています。
また、女性の「優しく」て「丁寧」な対応が患者を安心させると考えられていることも女性医師の増加の一因であると考えられています。患者に寄り添い、共に治療していこうという姿勢が重要となる医師という仕事においては、女性の力も少なからず必要であることが明らかになってきた証拠です。ただ、女性が得意であるとされているそのような対応は、意識次第で男性医師にもできるはずです。
女性医師が増加していることは、とても良いことですし、長年続いている男性優位の社会に終止符を打つ日も近いでしょう。しかし、女性医師に求められていることは、男性医師にもできることであるはずですので、男女のそれぞれの良さを理解し、お互いに良い点を取り入れていくことができるのが一番良いでしょう。
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