女性医師のキャリア形成は、ここ数年の医師会でも度々話し合われている内容です。そして、東京女子医科大学では、政府からの要請を受け、女性のキャリア形成におけるとあるプロジェクトを始め、そこで得た成果から、「女性医師・研究者支援センター」を発足させました。
女性医師がキャリアを諦めることがないようにサポートすることが目的であるこのセンターのトップには、自らも仕事と家庭の両立に悩み、その二つを守り抜いた斎藤加代子氏が選ばれました。日本の女性医師の働き方改革の第一歩として、週3勤務~のシフト勤務制や、院内保育施設の設立、時短勤務などを導入しました。もちろん時短勤務制度は男性でも利用できるため、同院内で働く夫婦がいれば協力して育児を分担することもできます。
このように女性医師が働きやすい環境が整っている場に身を置くのが一番の得策ですが、現状は時短勤務が難しい現場などが少なくありません。また、時短勤務が可能であれば、逆にそれだけ医師としての経験を積む事が出来ない点も問題点としてあげられるため、女性は子育てをしながら論文を読み込むなど影なる努力も重ねなくてはなりません。
女性医師が増えている現状では、今医師として働いている女性達が制度改革を求める声をあげることが未来の医師の育成に繋がります。悩んでいることがあれば、周りに吐露することで何か突破口が見つかる可能性があることを忘れずに行動に移す必要があるのです。
最近のコメント